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Into the『DREAM』〜夢の中へ〜

更新日:2020年9月1日



(English follows)



好きな言葉の一つに”夢”があります。


将来の夢、夢のような出会い、夢見がち、ドリームキャッチャー、夢物語、夢占い。。


なんでこんなに惹かれるのでしょうか?


それはきっと、私の中に眠る「未知なるものへの憧れ」なのかもしれません。


どれもキラキラとした希望に満ち溢れている、


そんなポジティブな空気感もこの言葉から感じます。




ポエティーク・レ・ビジューのコレクションの中で一番ポップでスイートな印象の『D R E A M』。


ハートや星、お月様にチョウチョ、色とりどりの天然石に煌めきのあるチェーン。


その中に、ただ”カワイイ”だけでない”大人の夢”の気配を感じたら、


もうこのストーリーはあなた元へと続いているのかも。


これは、ある女性が忙しない日常生活の中で見た白昼夢です。


それは果たしてただの夢なのか、


幼い頃の記憶なのか?


それとも。。。?


さぁ、一緒にポエティーク・レ・ビジューの『D R E AM』の世界へ!



*



ある晴れた初夏の昼下り。


太陽の光がたっぷりと降り注ぐ3階の寝室では、


ちょうど今、午前の仕事を終えたばかりのメイドの女性が窓の外に向かって深呼吸しています。



(ハァー、おつかれさま。やっと終わったわ!)



ホウキを片手にそのままぼんやりと窓の外を見つめる彼女。


黄昏時のような、どこか柔らかな光を帯びたその瞳の先に広がっているのは、


豊かな森緑と輝く湖、そして小さくても活気に溢れた明るい街並。


鳥の鳴き声や木々のざわめきが、


行き交う人々のおしゃべり声と雑多に混じり合って、


なんとも軽やかで楽しい雰囲気。


疲れなんていつの間にか吹っ飛んで、ただただ優しい気持ちにしてくれるよう。


それは、


彼女が長い間ずっと夢見てきた情景そのもの。。


昨晩の激しい雨もウソみたい。


今日は朝から良く晴れて、雨粒が色んなところで光を反射しているから眩しいくらい。


ほら、あっちにもこっちにも綺麗な虹がかかってる!



「わぁ、なんてラッキーな日かしら!」



(ふふっ、これって新しい恋の前触れだったりして?!)



そんな風に上機嫌で鼻歌なんて口ずさんだり、


今日の彼女はちょっぴり浮かれた模様。


階段を下りていくその足取りもいつもよりちょっとだけ軽いみたい。


つい昨日まで、あれほど不安な毎日を過ごしていたはずなのに!


いくら涙で目を腫らしても、女の子はいつでも強く蘇る。


そう、自分たちが思うよりもっとずっとあっけらかんと。


そのまま一階まで降りていって、玄関の扉を開けました。


そして勢いよく外に飛び出し迷わず向かった先は、


館の裏手にある大きくて美しい庭。


手入れのよく行き届いたその庭は、仕事の合間のお散歩にぴったりな場所です。

彼女は背中いっぱいに太陽の暖かな光を感じながらゆっくりとその庭を一歩きした後、


大きなプラタナスの木の下に腰を下ろしました。


肌を撫でて通り過ぎる清々しいそよ風。


目を閉じ鳥たちの楽しそうな鳴き声を聞くうちに、だんだんと瞼が重くなっていき・・・


そうして浅い眠りの中、


彼女は、子供の頃の記憶をもう一度夢見ます。。


レースのフリルがいっぱいついた白いドレス、


芝生の上をひらひらと飛び交う2匹の黄色いチョウチョ、


見よう見まねで作ったタンポポの花輪、


初めてくり抜いたハートのクッキーに、


お祭りで買ってもらったキャラメル味の大きなりんごのキャンディー、


傾ける度に変わる万華鏡の中のきれいな幾何学模様と


リリアンで作ったカラフルなブレスレット、


リーンの目をしたお隣の家の猫に、


宝石の形をしたアメのリング、


夢中で集めた色とりどりの匂い玉、


ベストフレンドと分けあったおもちゃのイニシャルネックレス。


そして、、


いつの日か見たキラキラと輝く星だらけの美しい夏の夜空。。。




永遠の自由と好奇心に満ちていたあの頃。


時間なんていつまでもあると信じていた子供時代の胸のトキメキは、


その思い出のどれもが微かにシナモンのような甘い香りを帯びながら、


いつまでも心の奥底に眠ってるよう。


知らない間に誰かがちゃんと仕舞ってくれているのかしら?


だって、シャボン玉みたいに自ら簡単に消えたりなんかしないもの。


歳を重ねた大人の女性がいつでも少女に戻れる場所は、


求めればいつでもすぐそこにある。





一瞬ピューっと風が吹いたと思ったら、


一匹のグリーンの目をした猫がどこからかやってきてのっそりと彼女の膝の上に座ったので、


彼女はビクッとしてぼんやりと目を醒ましました。



(あらこの子、あの時のお隣りさんのネコちゃんにそっくりじゃない。。)



「ねぇ、あなたどこからきたの?」